沖縄県・与那国町長、町議、青年会など町民で構成される台湾・花蓮市親善派遣団は、9月20日(木)〜23日(日)にかけて台湾・花蓮市を訪問、姉妹都市締結30周年記念式典や教育文化観光フォーラムを共同で開催し、交流を深めた。
21日(金)午後に実施されたフォーラムでは、花蓮市側が田智宣市長、花蓮市の高校の教師、アミ族の男性、与那国側が外間守吉町長、東浜一郎与那国中学校教頭などが参加、台湾への就学旅行の取り組みなどの報告とともに、伝統文化が観光や交流に果たす役割や課題について有意義な話し合いを持った。
その上で、一層の相互理解と観光促進につなげる「2012教育文化観光宣言」を行った。同宣言では、相互の文化の尊重、子どもたちの交流の促進が確認され、田市長と外間町長が宣言書に調印した。これにより両地の小中学生が修学旅行やホームスティでこれまで以上に往来したり、子どもたちが訪問先で受けた授業を単位として認めようという提案も検討されることになった。
この後、記念式典が開催された。このなかで、花蓮市長は「30年の友好関係で私たちの間には基礎ができている。今後は交通や物流について検討していきたい」と豊富を述べると、外間町長は、「温かく歓迎してくれる花蓮の方々に感謝するとともに、友情の絆を発展させていきたい」と力強く呼びかけた。
記念式典では、長い間、交流に尽力してきた花蓮市、与那国町双方の功労者に対する表彰式も盛大に行われた。続く祝賀会では、台湾の獅子舞や与那国の「ミティ唄」など、伝統芸能を初めとして、様々な芸が披露され、喝采を浴びていた。